2011年07月10日

もしドラ南高祭

南高祭.jpg  南高際バンド.jpg

今日7月10日、わが母校の札幌南高校の学校祭に行ってきました。現行制度になって第61回目になります。私が卒業したのが新制26期ですから、もう25年も経っています。高校生がはじけると元気度は格段に違い、「光陰矢の如し」の観がありました。

さて、今年のテーマは「もしドラ」なのですが、これは一種のシャレで、「もし南高生がドラマティックな学園祭をしたら」というテーマです。辻校長のあいさつ文には、「ドラマティックでなければ南高祭でない。青春とは変化と感動が連続することだ。(中略)はじけよ、南高生!」とあります。校風は昔と変わらないようで、自由で個性と才能が多様にあふれている雰囲気と、社会皮相的な笑いがあります。相変わらずの私服ですが、現在では、各学級や部活ごとにユニフォームを作るのが流行っているそうです。こうした校風も札幌南高校らしい。

またカット制度という進学校独自のユニークなものが残存していて、今、これを撤廃するかどうかでPTAが揉めているそうです。カット制度とは、教師が休講の場合に、その時間を自習なり代替教師が行うのではなくて、省略してその日の講義を組み変えて連続授業として、下校時間を早める制度のことで、他の学校には見られない、南高独自のものです。私の頃もよく教師が休講して、午前中だけで終わる日もありました。カットのない日が珍しかったです。南高校の教師は、他に予備校でバイトをしていたり、北大に行っていたり、各界の活動家(俳句、書道、科学研究など)が多いために、休講が多いのが特徴です。また、集団授業よりも自宅学習や塾などでの自主学習を重視する校風は、学園紛争時代の名残りと生徒のレベルの高さからできたものです。

最も変わったなと思ったのは女子学生が目立っていることです。生徒数でも男女比率は同じになっているそうです。私の頃は女子はクラスで3分の1でした。「勉強のできる女子はお嫁にいけない。」という古い風土が残存している時代でした。しかし、今年の南高校入試のトップ3が全て女子だったということで、「女性人材」の時代のさきがけを行っている点では、随分変わったなと思いました。体育館でのバンドコンサートでも女子バンドのパフォーマンスが素晴らしかった。もちろん芸大レベルの凄い男子バンドもありました。私の頃はアコースティックにマイクがついているくらいでしたが、南高校は放送部がメディア人材を輩出してきた伝統があり、ミキシング機材の良いものが揃っておりました。演奏もレベルの高い子が数名いて、運動部も強いですが、文化系でもレベルの高い部活が多いようです。

また、私の頃は学園紛争の傷跡があり、GHQ教育の影響とそれへの反発からヤンキーな雰囲気がありましたが、書道部など和風系サークルが盛んなことも大きく変わったことだと感じました。私が生徒会副会長で担当した南高校祭では、後夜祭でディープパールをがんがん鳴らして近所からクレームが殺到しました。また、後夜祭の火文字のテーマは「自由の南よ、さようなら」でした。学園紛争の中で管理社会への反発を感じた青春期でした。

今回は、南高校に息子さんが入学した友人や南高校同窓と同伴しました。

ありがとうございました。

posted by きんちゃんブログ at 14:57| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いや〜久しぶりに欣ちゃんに会ってワクワクしてしまいました obだと伝えたとき、書道部の女の子の目が驚きと嬉しさがこもった キラッと輝いた眼が忘れられません。僕たちの時にあれぐらいの機材とゆとりがあったら もっと素晴らしいプログレロックを披露できたのにと 羨ましさが込み上げてきたバンドのステージでした。今どきの高校生が演るビートルズにちょっぴり感激しました。少しパワーをいただいた学際でした。またバンドでもやりますか?
Posted by egg-man at 2011年07月11日 21:29
いや〜 こちらこそお会いできて楽しかったですよ〜〜

あのビートルズを歌った子や、リードギダーのパフォーマンスをした子、最初のボーカルの女の子のキャラなど、なかなか凄いと思いました。私もあの後しばらくは若いノリが移っておりました。書の作品は本格的でしたね。またバンドやりましょう^^
Posted by きんちゃん at 2011年07月11日 22:21
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