

今日7月10日、わが母校の札幌南高校の学校祭に行ってきました。現行制度になって第61回目になります。私が卒業したのが新制26期ですから、もう25年も経っています。高校生がはじけると元気度は格段に違い、「光陰矢の如し」の観がありました。
さて、今年のテーマは「もしドラ」なのですが、これは一種のシャレで、「もし南高生がドラマティックな学園祭をしたら」というテーマです。辻校長のあいさつ文には、「ドラマティックでなければ南高祭でない。青春とは変化と感動が連続することだ。(中略)はじけよ、南高生!」とあります。校風は昔と変わらないようで、自由で個性と才能が多様にあふれている雰囲気と、社会皮相的な笑いがあります。相変わらずの私服ですが、現在では、各学級や部活ごとにユニフォームを作るのが流行っているそうです。こうした校風も札幌南高校らしい。
またカット制度という進学校独自のユニークなものが残存していて、今、これを撤廃するかどうかでPTAが揉めているそうです。カット制度とは、教師が休講の場合に、その時間を自習なり代替教師が行うのではなくて、省略してその日の講義を組み変えて連続授業として、下校時間を早める制度のことで、他の学校には見られない、南高独自のものです。私の頃もよく教師が休講して、午前中だけで終わる日もありました。カットのない日が珍しかったです。南高校の教師は、他に予備校でバイトをしていたり、北大に行っていたり、各界の活動家(俳句、書道、科学研究など)が多いために、休講が多いのが特徴です。また、集団授業よりも自宅学習や塾などでの自主学習を重視する校風は、学園紛争時代の名残りと生徒のレベルの高さからできたものです。
最も変わったなと思ったのは女子学生が目立っていることです。生徒数でも男女比率は同じになっているそうです。私の頃は女子はクラスで3分の1でした。「勉強のできる女子はお嫁にいけない。」という古い風土が残存している時代でした。しかし、今年の南高校入試のトップ3が全て女子だったということで、「女性人材」の時代のさきがけを行っている点では、随分変わったなと思いました。体育館でのバンドコンサートでも女子バンドのパフォーマンスが素晴らしかった。もちろん芸大レベルの凄い男子バンドもありました。私の頃はアコースティックにマイクがついているくらいでしたが、南高校は放送部がメディア人材を輩出してきた伝統があり、ミキシング機材の良いものが揃っておりました。演奏もレベルの高い子が数名いて、運動部も強いですが、文化系でもレベルの高い部活が多いようです。
また、私の頃は学園紛争の傷跡があり、GHQ教育の影響とそれへの反発からヤンキーな雰囲気がありましたが、書道部など和風系サークルが盛んなことも大きく変わったことだと感じました。私が生徒会副会長で担当した南高校祭では、後夜祭でディープパールをがんがん鳴らして近所からクレームが殺到しました。また、後夜祭の火文字のテーマは「自由の南よ、さようなら」でした。学園紛争の中で管理社会への反発を感じた青春期でした。
今回は、南高校に息子さんが入学した友人や南高校同窓と同伴しました。
ありがとうございました。
あのビートルズを歌った子や、リードギダーのパフォーマンスをした子、最初のボーカルの女の子のキャラなど、なかなか凄いと思いました。私もあの後しばらくは若いノリが移っておりました。書の作品は本格的でしたね。またバンドやりましょう^^